東京大学情報基盤センター

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センター長挨拶

信頼できる情報社会


センサーによって得られたデータを解析して工場、医療現場などの安全性・生産性を向上する、観測データをシミュレーションと連携させて農漁業の収穫をあげるなど、データ活用型社会への期待が高まっています。一方で、個人情報を含むデータがごく少数の営利企業に独占され、暗黙の偏見や差別につながりかねない利用のされかたをすること、また権力機関によって不当な検閲に利用されることへの懸念・疑念なども広がっています。そのような時代において、大学に職を持つ我々がその公共的使命を強く自覚しつつ、データ処理やシミュレーションのための透明な情報基盤を自ら構築し、信頼に足るデータ活用型社会の実現に中心的な役割を果たす高い技術や倫理感を身につけた人材を育成し続けることは、これまでになく重要になっていると考えます。

情報基盤センターはその根幹を担う機関であり、4つの研究部門「情報メディア教育研究部門」「学術情報研究部門」「ネットワーク研究部門」「スーパーコンピューティング研究部門」が連携して研究をしています。そして、全学の研究・教育に欠かせない情報基盤を設計・導入し、安定運用することを重要な使命としています。また、全国8大学のセンターを連携させたネットワーク型拠点「学際大規模情報基盤共同利用・共同研究拠点(JHPCN)」の中核拠点として機能しています。

国内有数の先進性と規模を持つコンピューターシステムを構築し、本学および全国の研究者に最先端の情報基盤を提供する。さらに、最先端の基盤であるがゆえに得られる知見や技術的課題を次世代の情報基盤の創出へと活かしていく。こうして継続的に、相乗的な効果を上げていく取り組み自体も、本センターにとっての重要な研究テーマとなります。

最先端の基盤を安定運用し続けることは大きなチャレンジです。そして、このチャレンジを続けることこそが、技術や人を育てるのだと確信しています。

東京大学 情報基盤センター長  田浦健次朗