(2011年5月17日更新)
スーパーコンピューティング研究部門片桐孝洋特任准教授は「ソフトウェア自動チューニングの研究」により、平成23年度科学技術分野の文部科学大臣表彰若手科学者賞を受賞しました。
文部科学省では、科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた者について、その功績を讃えることにより、科学技術に携わる者の意欲の向上を図り、もって我が国の科学技術水準の向上に寄与することを目的とする科学技術分野の文部科学大臣表彰を定めています。そのうち高度な研究開発能力を有する若手研究者を対象とした若手科学者賞は、萌芽的な研究、独創的視点に立った研究等、高度な研究開発能力を示す顕著な研究業績をあげた40歳未満の若手研究者を対象としているものです。
近年、計算機構成が複雑化し理学や工学で必須となる数値計算処理の性能チューニングが困難になっている。数値計算ソフトウェアの性能チューニングの自動化(ソフトウェア自動チューニング)が強く要請されている。
氏は、広範囲な計算機と演算対象に適用できるソフトウェア自動チューニングのためのソフトウェア構築方式FIBER、数値計算ライブラリABCLib、計算機言語ABCLibScriptの開発を通じ、低いコストで高性能ソフトウェアを開発できる方式研究を行ってきた。
本研究成果は、個人が所有するパーソナルコンピュータ(PC)、研究室が所有するPCクラスタ、さらにはスーパーコンピュータに至る幅広い計算機対象において、高性能を達成する数値計算ソフトウェアへの応用が期待される。また、高性能計算におけるソフトウェア制御による低電力化への応用が期待される。