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データ科学研究部門小林博樹教授がドコモ・モバイル・サイエンス賞を受賞

東京大学情報基盤センターデータ科学研究部門(兼任:空間情報科学研究センター)の小林博樹教授が、「情報通信技術の導入が困難なインフラ圏外空間を対象とした情報デザインとIoTの研究」の研究成果で第20回ドコモ・モバイル・サイエンス賞(社会科学部門・優秀賞)を受賞しました。小林教授の研究は、野生動物向けのセンサ技術、空間情報科学、深層学習、獣医学的知見を統合した高度に学際的な情報通信技術の研究として評価され、今後は、福島第一原発事故対応や、野生動物関連犯罪対策などへの波及効果が期待されます。

小林教授は受賞にあたり、以下のコメントを発表しました。

『小学生の頃、授業中に実家の飼い猫の様子が気になって、公衆電話から電話をかけてその鳴き声を聞いたらなんだか嬉しかった体験をきっかけとした研究です。世の中にはたくさんの動物がいます。「ペット」と呼ばれ人間からかわいがってもらえる動物もいれば、「害獣」と呼ばれ人間から疎まれる動物もいます。人間の社会にいろいろな事情があるように、動物の社会にもいろんな事情があります。2つの社会の距離が近づきすぎれば衝突がおこりますが、遠すぎても疎遠になる問題があります。そこで本研究は人と動物が程よい距離で互いを思いやれる”動物にもやさしい高度情報通信社会”を目指しています。まだまだ道半ばですが本賞を励みに努力を続けてまいります。』

ドコモ・モバイル・サイエンス賞は、NPO法人モバイル・コミュニケーション・ファンドにより2002年に創設された賞で、移動通信を含めた情報通信の発展と若手研究者の育成を目的とし、優れた研究成果・論文・著書の発表等を通じて、産業、社会・文化の発展に貢献し、社会的課題の解決等にも繋がりうる業績を挙げた研究者(グループ含む)を表彰するものです。

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