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深層学習でリアルタイム軌道上画像識別を実現 ~超小型衛星用センサの宇宙での実証実験開始へ~

掲載日:2018年12月26日

東京大学情報基盤センターの下川辺隆史准教授と東京工業大学理学院物理学系の谷津陽一助教、工学院機械系の松永三郎教授らの研究グループは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の革新的衛星技術実証プログラムの初の実証機会となる革新的衛星技術実証1号機の小型実証衛星1号機(RAPIS-1)に搭載される 深層学習(ディープ・ラーニング)を応用した地球センサおよびスタートラッカー実験装置 Deep Learning Attitude Sensor (DLAS)を開発しました。この人工衛星は、2019年1月17日にJAXAのロケット・イプシロンロケット4号機に搭載され、鹿児島県のJAXA内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられる予定です。
DLASは、安価で高性能な民生品を使った低コストのスタートラッカーの宇宙動作実証と、深層学習を用いた世界初のリアルタイム軌道上衛星画像認識実験、さらにその技術を応用した、地形パターン認識による衛星の三軸姿勢計測技術の宇宙実証を行います。発展目覚ましい超小型人工衛星を使った新たな宇宙産業分野において、日本発の技術をアピールし、衛星搭載部品の市場拡大が期待されます。

革新的衛星技術実証1号機について(JAXA)
DLAS(Deep Learning Attitude Sensor)の研究について(東京工業大学)



DLAS外観:左から制御ボックス、カメラユニット、基板


DLASが搭載される小型実証衛星1号機(RAPIS-1) (提供:JAXA)
 
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