相澤清晴 特任教授が日本放送協会 放送文化賞を受賞
13 Mar. 2026
東京大学名誉教授で情報基盤センター特任教授の相澤清晴(あいざわ きよはる)氏が、第77回日本放送協会 放送文化賞を受賞しました。この賞は、NHKが1949年度に創設した、放送事業の発展に寄与し、放送文化の向上に貢献があった方々に贈られる賞です。
第77回にあたる2025年度は、相澤教授のほか、落語家の桂文珍氏、俳優・歌手の里見浩太朗氏、兵庫県相談支援ネットワーク代表理事の玉木幸則氏、声優の野沢雅子氏、シンガーソングライターの松任谷由美氏ら、さまざまな分野で放送文化に貢献した方々が受賞しました。
相澤教授は、長年にわたるカメラのイメージセンサーや映像データの圧縮など、放送技術の幅広い分野の研究開発の取り組みや、NHK放送技術審議会・放送技術研究委員会の委員長を歴任するなどの放送技術の発展への大きな貢献が評価され、今回の受賞となりました。贈呈式は2026年3月13日、東京都渋谷区のNHK放送センターで行われた第101回放送記念日記念式典の中で行われました。
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| 受賞スピーチをする相澤教授(画像提供:NHK) | 放送文化賞受賞者の皆様(画像提供:NHK) |
受賞に際し、相澤教授は、
「私は映像技術の研究をしてまいりました。この研究は私一人でやったものではなく、共同研究者、とりわけ、大学なので、研究室で学生と一緒に研究をしました。それぞれの学生に大変感謝しています。
私が大学院で研究生活に入った1983年からほぼ40年の間に映像技術はものすごく変わってきました。80年代、映像はアナログでした。90年代に入ってデジカメが出てきて、2000年代に入るとインターネットでデジタル映像が流通するように。2010年代は放送技術もデジタルになりました。さらに最近ではAIが映像を作るまでに至っています。私はそのような時代にまたがって研究できたことを大変ありがたく、幸運に思っています。
映像技術が大きく変革してゆく中、私の研究トピックも固定したものではなく、結果的に10年ごとくらいに変わってきています。今回受賞の対象のスマートセンサの技術、撮像面上でのアナログ処理を行うようなセンサは90年代に作っていたものですし、「ポリュメトリックビデオ」と紹介されていた3次元ビデオの技術は2000年代に入っての技術です。そのように視点を変えながら研究できたことを非常に嬉しく思っています。
また、これらの研究はNHKの放送技術研究所と手を組んで協業し、その協業が研究を強く押し上げてきたと思っています。そのような縁もあり、NHK放送技術研究所の放送技術委員会やその後のNHK放送技術審議会の委員や委員長を務めさせていただきました。通常の学会などと違って、その場での非常にフランクな意見交換をはじめ、大変楽しくやらせてもらいました。今回の受賞のご関係の皆様に感謝します。」
と話しました。


