「平成23年度先端科学技術にふれる理科研修会」
が開催されました

(2011年7月27日更新)

2011年7月13日に情報基盤センター(浅野)で開催された「平成23年度先端科学技術にふれる理科研修会」は、昨年7月の意見交換会での要望を受けて、埼玉県立総合教育センターの依頼により埼玉県のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校を中心とした高等学校の理数系教員を対象として実施したものです。以下のような3部構成で実施され、出席者は15名(高校教員12名、総合教育センター3名)でした。

(第1部)講演・見学
13:00~13:40 計算科学とスーパーコンピュータ、情報基盤センター紹介
中島研吾(情報基盤センター・教授(スーパーコンピューティング研究部門))
13:45~14:00 T2Kオープンスパコン(東大)見学
鴨志田良和(情報基盤センター・特任助教(同上))
(第2部)講演
14:05~15:05 気候変動予測シミュレーションの現状とこれから
羽角博康(大気海洋研究所・准教授)
15:15~16:15 コンピュータの中に「物質」をつくる
-シミュレーションを使った物質科学研究の最前線-
常行真司(大学院理学系研究科・教授(物理学専攻))
(第3部)ディスカッション他
16:15~16:55 今後の教育活動への応用
久保健丸(埼玉県立総合教育センター・指導主事)
16:55~17:00 閉会挨拶
小川 剛(埼玉県立総合教育センター・指導主事)

3つの講演、講演者も交えたディスカッションでは活発な議論が交わされ、高校の教育現場でのシミュレーション教育の実態についても紹介されました。

情報基盤センターとしては、高校生の段階で「スパコンが新しい科学的発見に役立つ」という認識を身につけてもらうことが、日本と世界の科学技術の発展に貢献するとともに、センタースパコンの利用者拡大にもつながることから、埼玉県の取り組みには積極的に協力していきたいと考えています。

写真:ディスカッション(左)、T2Kオープンスパコン見学会(右)の一コマ

Copyright (C) Information Technology Center, The University of Tokyo