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住元特任教授らの論文が PDCAT2022 Best Paper Award を受賞

東京大学情報基盤センターの住元真司特任教授らの論文 “A System-Wide Communication to Couple Multiple MPI Programs for Heterogeneous Computing” が、国際会議 “The 23rd International Conference on Parallel and Distributed Computing, Applications and Technologies” (PDCAT ’22; 第23回並列・分散コンピューティングとその応用・技術) において、Software Systems and Technologies Trackの最優秀論文賞 (the best paper award) を受賞することが決定しました。
12月7日から9日にかけて東北大学青葉山キャンパスで開催される同会議において、受賞者による論文発表および授賞式が行われます。

住元特任教授は受賞に際し、「我々が目指す、S(シミュレーション)+D(データ処理)+L(学習)を融合したh3-Open-BDECでは、プロセッサやネットワーク構成が異なるシステム間で、異種性を意識することなくアプリケーション間で簡易に情報交換できることが重要です。受賞論文では、この簡易な情報交換のために開発したプログラム h3-Open-SYS/WaitIO と h3-Open-UTIL/MP の設計と実装を紹介し、シミュレーション(CPU)群とデータ・学習(CPU+GPU)群の2つの異種システムから構成される Wisteria/BDEC-01 でその有効性を評価しました。我々は、今後ヘテロジニアスな計算機システムの数が増えるに従い、このようなプログラム群の必要性がさらに高まると考えています。本受賞においては、その先駆けといえるWisteria/BDEC-01で実際に使えるものを開発したことが評価されたのだと考えています。今後もさらに効率的に、使いやすくなるよう改良してゆきたいと思います。」と述べています。

論文情報
タイトル: A System-Wide Communication to Couple Multiple MPI Programs for Heterogeneous Computing
著者: Shinji Sumimoto, Takashi Arakawa, Yoshio Sakaguchi, Hiroya Matsuba, Hisashi Yashiro, Toshihiro Hanawa and Kengo Nakajima
発表学会: The 23rd International Conference on Parallel and Distributed Computing, Applications and Technologies (PDCAT ‘22, https://www.hpc.is.tohoku.ac.jp/pdcat2022/ )