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FLY Program学生、ShowNetの最先端ネットワークを見学

東京大学に入学した直後の学部学生が特別休学期間を取得し、社会体験活動を行うFLY Programの学生、江利口晴矢さんが、情報基盤センターの中村遼助教の案内で千葉市幕張で開催中のInterop22のネットワークShowNetを見学しました。

ShowNetのネットワーク図を前に説明する中村助教(中央)と耳を傾ける江利口さん(右)

国内外からの多くの企業・団体が参加するインターネットテクノロジーのイベントInterop Tokyoでは、会場内にネットワークを構築する「ShowNet」というプロジェクトを実施しています。このネットワークは、出展社から提供された1500台以上の製品・サービスと、約400名のトップエンジニアが会場に集結して構築されており、会場全体をインターネットに接続する実稼働ネットワークでありながら、各種の相互接続実証やチャレンジを行なっています。情報基盤センターネットワーク研究部門の中村助教は、ShowNetのコアメンバーとして構築・運用に携わっています。

ShowNetのコアネットワーク機器について説明中

江利口さんは、中学生時代にWebサイトやWebアプリを制作したことをきっかけにデータセンターのサーバーやネットワーク技術について強い関心を持つようになりました。東京大学のFLY Programに参加し、自らの興味に基づき研修を進める中で、東京大学の多くの学生、教職員が日頃使っているUTNETがどのように動いているのか、インターネットにどのように接続しているのか、などに興味をもち、実際に設備を見たい、という思いから情報基盤センターに問い合わせたのが今回の見学実現のきっかけでした。一方で、セキュリティの観点からUTNETやSINETの基幹となるネットワーク機器は設置場所も公開されておらず、見学することはできません。そこで、ちょうど6月に開催されることが決まっていたInteropのShowNetを中村助教の案内で見学してもらおう、ということになったのです。

様々なメーカーの機器間の相互接続について説明中

ShowNetの会場には実際に稼働しているネットワーク機器が所狭しと並んでいます。中村助教の案内はネットワーク全体の説明から始まり、ネットワークルータ、伝送装置、監視装置などそれぞれの機器について、事細かく説明してゆき、見学は1時間以上にわたりました。江利口さんは興味深く説明に耳を傾け、さらに深く理解するために多くの質問をぶつけました。

見学を終えた江利口さんは、「家庭にあるインターネットルータなどとは全然違うネットワーク機器をたくさん見ることができて大変嬉しかった。光ファイバーがこんなにたくさん接続されて実際に動いているのを見るのはワクワクします。」と感想を話していました。