東京大学情報基盤センター

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目的・役割と活動

目的

本センターは、学内外の研究・教育、社会貢献等に係る情報処理を推進するための基盤的研究を行うとともに、学際大規模情報基盤共同利用・共同研究拠点としての役割をはたしつつ、基盤となる設備等の整備及び提供、その他必要な専門的業務を行うことを目的としています。

役割と活動

情報メディア教育研究部門

image: ECCS2012

本部門では、教育用計算機システムの維持・管理・運営、学内の情報リテラシーを含む情報関連教育の支援、教育の情報技術による支援を行っています。加えて、学内の情報基盤としての各種サーバ(メールサーバ、ウェブサーバなど)の運営、教材の電子化に関するサポート、学習管理システムの運用、学内組織の情報発信のサポート等、学内において円滑に教育・研究活動が行えるように、最新の情報技術を用いたサービスを総合的に行っています。

情報メディア教育研究部門では、このような大規模システムの企画・立案、運営の効率化・安定性確保の研究、情報関連教育の支援、教育の情報技術による支援システムの企画・立案・構築を行っています。

データ科学研究部門

本部門は、旧学術情報研究部門を改め2018年末に設立されました。
データ科学に関する研究に加え、データ科学研究コミュニティのための基盤を設計、構築するために、中心的な役割を果たしていきます。
また、附属図書館と密接に協力し、デジタルアーカイブプロジェクトと学術データベースの運用サービスを遂行します。

本部門の事務業務は、情報システム部情報基盤課データ利活用チームおよび学術情報チームが担っています。
データ利活用チームでは、主に東京大学をはじめとする9大学・2研究所が共同で運用する「データ活用社会創成プラットフォーム mdx」の管理、ユーザーサポートなどの業務を行なっています。
学術情報チームでは、本学の学生および教職員の学習、教育、研究活動にとって必要不可欠な学術情報を、デジタルコンテンツとしてネットワークを介して提供しています。
これには、附属図書館のオンライン目録OPAC、東京大学学術資産等アーカイブズプラットフォーム、学術情報リテラシーのためのLiteracyサイトや、データベース一覧のサイトがあります。
さらに、利用者がこれらのサービスを最大限に活用できるよう、定期的な講習会などを開催しています。また、Web からの用語抽出システム「言選Web」など、学術情報や大学図書館のためのツールを提供しています。

ネットワーク研究部門

東京大学は、東京近郊の6つのキャンパスと50を超える遠隔研究施設等から構成されており、これらは地理的に分散して設置されています。このため、東京大学の研究・教育情報の円滑な流通には、安全で安定したネットワーク環境が不可欠になっています。

本部門では、東京大学における研究・教育の基盤となる学内ネットワーク(東京大学情報ネットワークシステム:UTnet)の構築と運用管理を行っています。更に、先進的ネットワーク環境に関する研究開発活動を積極的に進めています。

スーパーコンピューティング研究部門

image: FX10

本部門が運用する計算機は、学術研究・教育・社会貢献を目的として各大学・研究機関等に在籍する大学教員・大学院学生・学部学生・研究者、学部学生の高性能計算演習、等によって共同利用されており、現在年間で約800人の利用者を擁しています。計算機は、新機種の更新による処理能力の定常的増強等、常に高水準・最先端・大規模計算のサービスを提供できるよう運営されています。さらに、利用負担金は定額制導入により利用者に利便性を図っています。

スーパーコンピューティング研究部門は、東京大学工学系研究科電気系工学専攻の協力講座の一部門として大学院教育に参画するとともに、計算機技術の動向を見定めながら、スーパーコンピューティングの将来に備える研究を目指し、高性能並列数値計算ライブラリーの研究やその実用化を目標に、大学内外の研究者との共同研究を行っています。

学際情報科学研究部門

学際情報科学研究部門は、情報基盤センターの研究部門を横断する形で活動する組織です。旧学際情報科学研究体を改め、2023年10月に発足しました。私たちのミッションは、大規模情報処理や情報基盤に関する研究を学際的な視点で結びつけることで、革新的な技術と知識を創出し、新たな情報科学の未来を切り開くことです。当センターは、8つの大学(北海道大学、東北大学、東京大学、東京工業大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、九州大学)から構成される学際大規模情報基盤共同利用・共同研究拠点(JHPCN)の中核拠点であり、そのなかで本部門は国内だけでなく世界に開かれた学際的な情報科学研究を推進しています。